The cat in the bag.(袋の中の猫)このことわざ、どんな意味だと思いますか。一般には、「だまされないように気をつけなさい」という意味で西洋では使われています。特に高価な買い物をするようなときでしょう。昔、ヨーロッパの市場では豚を売っていました。生きた豚を麻袋に入れて商品にしていたそうです。悪徳商人が猫をいれた袋を豚の袋と混ぜて売ったのです。だから、買い物をするときには偽物に気をつけなさい、”The cat in the bag.”というわけです。Let the cat out of the bag.(猫を袋から出せ)「秘密をバラす」という意味で使われます。おもしろいでしょう。
私は猫が好きで現在飼っているのは四代目です。初代はアメリカンショートヘアー、ノルウェイジアンフォレストキャット、ラグドール、そして現在の猫はミックスです。猫好きとしては残念なのですが、ことわざ、慣用句で猫はあまりいい意味では使われていません。「猫に小判」「寝の額ほどの~」「窮鼠猫を噛む」。curiosity killed the
cat(好奇心が猫を殺した)猫は好奇心が旺盛で、高い木などに勢いよく登っていきます。でも、降りることとなると腰が引けてなかなか降りられません。テレビなどで見たことがありませんか。ギャングが低い声で”Curiosity killed the cat.”と言ったら「余計なことにクビを突っ込むな、危ないぜ」という意味かも知れません。
もちろん、私は犬も好きです。若い頃、友人と遊び、早朝に帰宅したことがありました。私は独身でミックス犬を飼っていました。ゴンという名前でしたが、朝帰ったら彼がいないのです。慌てて探し回ると、ガレージの奥の方にうずくまっていました。見ると右の前足が変な形になっていました。折れていたのです。屋外で飼っていたので、リードが外れて車道に出てしまい、足を轢かれたのです。じっと私を待っていたのでしょう。当時、動物の救急病院はありませんでした。そこで私は、すぐに添え木をしてやらなければ走れなくなってしまうと思い、ガレージで木片と布切れを見つけてきて犬の足にぐるぐる巻きつけました。猛烈に痛かったはずです。私はゴンの眼をじっと見て「がんばれ」と叫びました。するとゴンはキャンとも鳴かず、私の眼を見つめ返していました。信頼関係です。病院が開くとすぐに連れていくと、獣医さんは「よくできましたね」と驚いていました。猫はこういうわけにはいきません。
猫と犬、犬と猫、私は熱帯魚も観葉植物も大好きです。観葉植物は心を落ち着かせてくれるだけでなく、酸素も与えてくれます。でも、気をつけて。部屋の明かりを消すと、植物も呼吸をするので観葉植物を置きすぎると、寝苦しくなるかも。身近な動植物は心を豊かにし、ことわざ、慣用句は表現を豊かにします。
それではFight against COVID-19(corona virus disease 2019)!希望の光を信じましょう。Every cloud has a silver lining.