誤解を恐れず言うと、
算数は「生きていくために必要な学問」、
数学は「将来必要とされる社会人になるためのトレーニング」だと思っています。
「四則計算(+、-、×、÷)」や「割合」、「速さ」は知らないと生活する上で困りますよね。ですから、「算数が大事」というのは皆さんが納得できると思います。
一方で数学はどうでしょう。「因数分解」や「三角関数」は社会に出てからまず使いませんし、知らなくても困りません。もちろん、活用する職種もありますが。
「多角的に物事を捉える」「論理的に物事を考える」「粘り強く物事を考え抜く」
そういう力を養う学問が数学だとわたくし水戸部は考えます。
大学入試において、数学を必修化する大学が増えているのもうなずけます。
また、この見方でいくと、私国立中学受験クラスの算数や都立中受検クラスの理系の授業は「数学」と言えます。
問題を読み、条件を把握・整理し、式を立てるまでの時間が数学の醍醐味です。
まず5分は考える。それでも式が立てられなければ解説を見る。
この5分が最も重要で、これがあることで初めて解説が生きるのです。
自分では気づけなかった切り口とそう考える根拠が理解できるようになるからです。
この繰り返しが「数学的思考」を養うのです。
算数数学を得意にしている人は、この5分を楽しみます。
例え解けなくても、解説を見て「ああ、こういう考え方があるんだ!」と喜びます。
苦手にしている人の多くは「解けないことをダメなこと」だと考えます。
考えたけど解けない、これはダメではありません。
むしろ、新しい考えが身についた、と喜んでほしいのです。
勉強に時間が割ける今は、苦手を得意に、得意を大得意にする絶好の機会だと思いませんか!